T23 旅行・帰省で長期不在にするときの防犯チェックリスト

旅行や帰省、入院、出張で家を空けるときは、「窓は閉めたか」「郵便物はどうするか」「異常通知が来たら誰に頼るか」と不安になりやすいものです。

先に結論をいうと、長期不在の防犯で最初に行うのは、特別な機器を増やすことではありません。玄関・窓などの施錠、郵便物・新聞・宅配物をためない手配、不在が分かるSNS投稿を控えること、異常時の連絡順を決めることが基本です。

ホームセキュリティ利用者も、警備開始、エラー表示、緊急連絡先を確認してから出発します。

この記事では、出発前、不在中、帰宅後の順に確認事項を整理します。旅行日程、住所、鍵の預け先を書き込んだチェック表は、家族内だけで管理してください。

目次

先に結論|長期不在の防犯は「残さない・知らせない・迷わない」

出発前の対策は、次の3点にまとめられます。

  1. 侵入につながる抜けを残さない:玄関だけでなく、窓、勝手口、ベランダ側など普段使わない開口部も一つずつ確認する
  2. 不在情報を広げない:郵便受けに投函物をためず、SNSへ旅行中と分かる情報をリアルタイムで載せない
  3. 通知後に迷わない:異常通知を誰が確認し、警備会社、管理会社、警察・消防へ誰が連絡するか決めておく

警察庁も、窓とドアの確実な施錠と、防犯性能の高い建物部品などの活用を案内しています。防犯設備は被害を必ず防ぐものではないため、施錠を土台に対策を重ねます。
住まいる防犯110番|警察庁](確認日:2026年9月8日)

まずは、全体のチェック表で抜けを確認してください。

時期防犯チェック生活・設備チェック連絡チェック
出発前玄関・窓・勝手口等を施錠/補助錠等を確認/合鍵を屋外に置かない郵便・新聞・宅配の手配/不要な家電を安全に停止/屋外の飛散物等を片付ける家族の連絡順/管理会社・警備会社の連絡先/緊急時の判断基準を共有
不在中通知が来たら内容と時刻を確認/異常時に一人で現場へ向かわない配達予定を必要に応じて変更/長期なら許可を得た人や契約サービスが外観等を確認応答できない時間帯の代理人を決める/緊急時は110番・119番
帰宅後外から扉・窓の破損や異変を確認/異常時は入室しない郵便・新聞の再開/水漏れ・停電・家電等の異常を確認通知履歴を確認/預けた鍵を回収/連絡先や手順の改善点を記録

戸締まり|出発直前にすべての出入口を一周する

防犯の土台は戸締まりです。玄関だけで終わらせず、家の中を一方向に回り、窓や勝手口も一つずつ確認します。最後に確認する担当者を一人決めると、「誰かが閉めたはず」を防ぎやすくなります。

窓が枠にきちんと収まっているか、補助錠やシャッターなど普段使う設備が通常どおり動くかも見ます。故障を出発直前に無理に直さず、施工会社や管理会社へ相談してください。

賃貸や分譲マンションで補助錠、防犯フィルム、カメラを新設する場合は、賃貸借契約や管理規約を確認します。

詳しい物理防犯は、[内部リンク候補:窓・玄関の防犯対策|T28]で確認してください。

郵便物・新聞・宅配物をためない

日本郵便では、不在届を提出すると郵便物等を最長30日間保管し、期間満了後にまとめて配達する制度を案内しています。自宅宛てのすべての郵便物等が対象で、家族の一部や種類だけは選べません。受付後には不在届受付確認票が自宅へ届くため、余裕をもって手続きします。
長期間不在とする場合の郵便物等の配達について教えてください|日本郵便](確認日:2026年9月8日)

新聞は契約している販売店へ休止日と再開日を連絡します。宅配便や定期購入品は、各事業者の公式サービスで受取日時・場所を変更できるか確認してください。玄関前や宅配ボックスへ荷物が残り続けないよう、旅行前に発送通知や定期便も見直します。

知人へ回収を頼む場合は了承を得て、対象と頻度を共有します。鍵の受け渡し方法や保管場所をSNSや公開カレンダーへ書かないでください。

SNSでは旅行中と分かる投稿を控える

旅行先の写真をその場で共有したくなりますが、リアルタイム投稿には「今、自宅にいない」という情報が含まれます。写真の位置情報だけでなく、本文、同行者の投稿、写り込んだ予約票や移動予定、帰宅予定日のコメントにも注意が必要です。

「非公開アカウントだから大丈夫」とは限りません。再共有やスクリーンショットも考え、旅行の記録は帰宅後に公開するのが無難です。ALSOKも、施錠、投函物対策、警備開始とともに、不在が分かるSNS投稿を控えるよう案内しています。
長期休暇時の防犯対策について|ALSOK](確認日:2026年9月8日)

当サイトのコメント欄や問い合わせフォームにも、旅行日程、住所、家族全員の不在予定、鍵の預け先を書き込まないでください。

照明・外観は「異常に気づける状態」を整える

照明は玄関まわりや通路の視認性を補いますが、つけておくだけで安全になるわけではありません。長期間のつけっぱなしも一律には勧められません。タイマーや遠隔操作を使う場合は、説明書に従い事前に動作を確認します。

外から見える範囲では、郵便物、宅配物、飛散しやすい物、伸びすぎた草木など、放置や事故につながるものがないか見ます。集合住宅では共用部のルールも確認します。

カメラやセンサーライトは、隣家や道路を必要以上に撮影・照射しないよう配慮し、必要な通知が届くか事前に試します。

緊急連絡は「通知を見る人」と「現場対応する人」を分ける

連絡先は、最初の人が応答できない場合の次の人まで決めます。家族全員がスマートフォンを確認できない時間も想定してください。

状況最初に確認する人主な連絡先決めておくこと
センサー・カメラの通知家族の担当者契約事業者、必要に応じて警察誤作動と決めつけず、誰が履歴・映像等を確認するか
管理会社・近隣からの連絡家族の担当者管理会社、所有者、契約事業者応答できない場合の代理連絡先
侵入や不審者の可能性安全な場所にいる人緊急なら110番一人で帰宅したり、相手を確認しに行ったりしない
火災・煙・救急の可能性通知を受けた人緊急なら119番、契約事業者住所と状況を正確に伝え、指示に従う
水漏れ・設備異常家族の担当者管理会社、住宅会社、保険会社等緊急連絡先と契約番号を私的な場所に保存

警察官にすぐ現場へ来てほしい緊急時は110番、緊急ではない警察相談は#9110、消防車・救急車が必要な場合は119番です。通知だけで原因を断定せず、分かる住所・時刻・状況を伝えて指示に従います。
警視庁ホームページ](確認日:2026年9月8日)
119番緊急通報|総務省消防庁](確認日:2026年9月8日)

連絡先表に住所、鍵の保管場所、警備の解除情報などを書き込んだ場合は、公開クラウドや家族以外が見られる場所に置かないでください。

ホームセキュリティ利用者が出発前に確認すること

ホームセキュリティを契約している家庭は、出発前に次を確認します。

  • 外出時の警備モードを通常どおり開始できる
  • 操作端末やアプリに未解決のエラー表示がない
  • 登録している緊急連絡先と優先順位が現在も正しい
  • 家族のスマートフォンで必要な通知を受け取れる
  • 通信機器やセキュリティ機器に必要な電源を誤って切らない
  • ペット、掃除ロボット、工事予定、立入り予定者などを事業者へ申告すべきか確認した
  • 異常通知を受けたときの連絡先と行動を家族で共有した

警備会社型は、異常検知後に監視センターへの通報や対処員の駆けつけにつながる仕組みです。ただし、施錠、警備開始、連絡先更新は必要です。検知対象、出動条件、別料金等はプランで異なるため、契約書・利用案内を優先してください。

セコムは、契約者向けに旅行・出張時のポスト投函物回収や家の見回りを案内しています。また、同社の「長期不在宅サービス」は1年以上居住者のない自宅を対象とする別サービスです。短期旅行向けの見回りと、継続的な空き家管理を混同しないよう、対象期間・提供地域・料金を公式ページで確認してください。
あんしんサポート|セコム](確認日:2026年9月8日)

ペットが留守番する家庭は、[内部リンク候補:ペットがいる家庭のホームセキュリティ|T24]も確認してください。

一時的な長期不在と継続的な空き家は分けて考える

「長期不在」に一律の日数基準はありません。戻る日が決まった一時不在と、日常的な管理者がいない住宅では必要な管理が変わります。

比較項目旅行等の一時不在継続的な空き家・留守宅
主な期間・状態数日〜数週間など。生活の本拠で、帰宅予定が決まっている居住者が継続的におらず、帰宅・再居住時期が未定または長期
中心となる対策戸締まり、投函物停止、SNS、連絡体制、警備開始定期巡回、投函物、通気・通水、火災・設備、庭・近隣対応、記録
確認頻度出発前、不在中の通知時、帰宅後月単位等で継続。物件状態や契約内容により設定
外部サービス必要な家庭のみスポット見回り等を検討管理を続けられない場合は巡回・機械警備・併用を比較
次に読む記事T28「窓・玄関の防犯対策」T22「空き家管理の基本」またはR11「空き家・留守宅向けサービス比較」

郵便物が多い、通知後に現地対応できる人がいない場合は、外部サービスが役立つことがあります。一方、基本対策で対応できる一時不在なら、有料サービスを急ぐ必要はありません。

不在が反復・長期化し、自分や家族による定期確認が難しくなったら、[内部リンク候補:空き家管理の基本|T22]で管理項目を整理し、必要な場合だけ[内部リンク候補:空き家・留守宅向けサービス比較|R11]へ進んでください。

帰宅後は外から異変を見てから入る

帰宅したら入室前に、玄関や窓、郵便受け、外回りに破損や不自然な変化がないか確認します。侵入の可能性を感じたら入室せず、安全な場所から110番してください。自分で相手を探したり、追跡したりしてはいけません。

異常がなければ警備を通常の手順で解除し、停電、水漏れ、異臭、家電等を確認します。火災やガス漏れ等の可能性があれば、機器を操作せず離れ、119番や契約事業者へ連絡してください。

最後に、郵便・新聞の再開、預けた鍵の回収、通知履歴を確認し、見落としや連絡漏れがあれば次回までに手順を直します。

よくある質問

何日以上なら「長期不在」の防犯対策が必要ですか?

一律の日数基準はありません。1泊でも全出入口の施錠は必要です。郵便・新聞・宅配物がたまる期間、通知後に対応できる人の有無、ペットや設備の管理を考え、必要な項目を選んでください。数週間を超えて管理が継続する場合は、空き家管理の観点も加えます。

郵便局の不在届を出せば、新聞や宅配便も止まりますか?

いいえ。日本郵便の不在届は、日本郵便が扱う自宅宛ての郵便物等を最長30日間保管する制度です。新聞は販売店、宅配便や定期購入品は各事業者へ別に手配してください。

SNSを非公開にしていれば旅行中に投稿してもよいですか?

非公開設定だけで安全とはいえません。再共有やスクリーンショット、同行者の公開投稿などもあるため、防犯を優先するなら帰宅後の投稿が無難です。日程、住所、鍵情報は公開範囲を問わず書き込まないでください。

ホームセキュリティがあれば、近所の人や管理会社への連絡は不要ですか?

一律にはいえません。ホームセキュリティは契約範囲の異常検知・通報・対応を担いますが、水漏れ、共用部、郵便物、災害後の建物確認などは別の連絡先が必要な場合があります。必要最小限の人だけに、不在日程の詳細ではなく連絡方法と対応範囲を共有してください。

カメラやセンサーから異常通知が来たら、すぐ帰宅すべきですか?

侵入や火災の可能性がある場合、一人で現場へ向かうのは避けます。安全な場所で通知内容を確認し、契約中の警備会社、管理会社、緊急なら110番または119番へ連絡して指示に従ってください。通知だけで原因を断定しないことも大切です。

まとめ|チェックリストと連絡順を家族で共有してから出発する

旅行・帰省などの長期不在で優先したいのは、玄関と窓の施錠、郵便物・新聞・宅配物をためない手配、SNSで不在を知らせないこと、異常時の連絡順の4点です。

ホームセキュリティ利用者は、警備開始、エラー表示、通知、緊急連絡先を確認します。未利用でも、通知後に誰が動くかを決めておきます。

チェックリストを保存し、次に[内部リンク候補:窓・玄関の防犯対策|T28]で出入口を確認してください。不在が反復・長期化し、現地確認できない場合は、[内部リンク候補:空き家・留守宅向けサービス比較|R11]へ進みます。

著者プロフィール

「まもる君のホームセキュリティ見積帳」運営者。47歳、妻と小学生の子ども2人の4人家族です。現在はマンションに住み、過去に戸建てで暮らした経験があります。本人・家族の住居を含め、ホームセキュリティのある暮らしを30年以上経験してきました。

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